最近、人生がイマイチ面白くないのは間違いない。
特に熱中するような趣味や仕事があるわけでもないし、でもその割に時間と体力は持て余している。
毎日を特に何もしないまま、あっという間に過ごし、「また今日ももう寝る時間か…」と日々後悔しながら生きている。
そんな葛藤と日々戦っている。多くは敗北しているが、自分なりに少し抵抗している。
ブログを頑張ってみたり、illustrator触ってみたり…。
その中でkindleでちょこっとだけ読書した。
それがこの本(↓チェックできます)
読書すらやる気のない自分は、読書をする意味から知ってみようと思った。
端的に言えば、「教養のある人のほうが、人生が面白くなる」ということです。
齋藤 孝『読書する人だけがたどり着ける場所』SBクリエイティブ
よく言われていることだし、大してすごいこと言ってるってわけでもないのに、ちょっと背中を押してくれそうな心強さを感じた。
これで一応、本を読んだ方が良い理由があるな…、と。
でもじゃあ、「どの本読んだらいいんだ」と。
たくさんのおすすめの本が紹介されていたし、面白いそうな感じではあったけど、結局どれも「んー…」と特に理由もなく、腑に落ちない感じだった。
たまたま本屋にいく
ちょっとだけ救われ、背中を押された気はしたが、一時の感情。
特にそこから即本屋に行こう!とはならないのが現実。
出先にたまたま本屋があったので、ふらっと寄ってみた。
本を読むのは人生を豊かにする素晴らしいもの!と自分の中で少し強気に入店した。
その時に入ったのは大型書店なので、正直、「なんでも」あると思った。
でもここで感じたのは、「どの本もピンとこない…」という若干冷めた感情。
自分の「読みたい!」とか「この本探してた!」みたいな気持ち全然がなく、正直、悲しいし、悔しかった。
そんなわけないだろ…と足掻く
こんなに本があるなら一冊くらい…。
と粘ってみようと思い。ずっとあっちこっち、ゴールのない散歩を続けた。
歩き疲れ、そろそろ本を決めて買って帰ろうと思い、たまたま手に取った本は(↓チェックできます)
「あしたから出版社」島田潤一郎 著 筑摩書房
実際の時間は30分そこらだけど、結構な体感時間で、ずっと彷徨い続けていた気がする。
冒険小説のみたいな「本を出版する物語」
夏葉社という出版社を一人で立ち上げ、本を出版ていく実話。
大切な人の死を経験し、目の前の人のために立ち上がり、本を出版し、店舗への営業までこなす。
その泥臭くて、本気で世に出したいと全てを注ぐ姿が、かっこよくてたまらなかった。
好きな作家がいて、ほしい本があって、それをいつか手に入れたいと願う。こうしたことが、かけがえのない幸せなのだ。
島田 潤一郎『あしたから出版社』筑摩書房
特にこれといった趣味がなく、他人の趣味が羨ましくてたまらなかった自分に、この言葉が刺さった。「ほしいものがある」こと自体が、幸せということ。
自分のもやもやしていたものがぴったり言語化されてると、ちょっと嬉しくなった。
自分だけの「美しい海」を想像する
久しぶりに夢中でページをめくった。
気がつけば数時間。
「美しい海」とあれば、それはぼくが見たもっとも「美しい海」と響きあうのであり、「やわらかな頬」とあれば、それはぼくがしっている、もっとも「やわらかな頬」とほとんどおなじなのである。 -中略- ことばという回路を通るかぎり、読み手は、本のなかの世界を、いつでも自分に引き寄せて考える。
島田 潤一郎『あしたから出版社』筑摩書房
そうそう!確かに!
昔、読んていたファンタジー小説が映像化されると知ったときに嬉しかったけど、でもやっぱ全く見たいなと思えなかった時の理由はこれか。
なんかネタバレというか、「これが正解です」みたいなのを出され、自分の創造した世界が否定される感じがした時の嫌悪感というか。
この人が作る本を他にも読んでみたい
夏葉社は現在、数冊の本を出版している。
どの本もあらすじや中身は全然知らない。作者も知らない。
わかっていることは、全力で本を出版したいって人が、出す渾身の一冊だということ。
本をつくるときは、もしかしたらこれが最後の本になるかもしれない、という気持ちで、つくるようにしている
島田 潤一郎『あしたから出版社』筑摩書房
この覚悟と熱量の人が出版する本は、さすがに読んでみたい。
読書という「体験」を続けていく
毎日が短く、なんとなく過ぎていたけれど、今日はいい意味で長く感じた。
読書で登場人物に感情移入しているときの脳は、体験しているときの脳と近い動きをしているという話もあります。
齋藤 孝『読書する人だけがたどり着ける場所』SBクリエイティブ
今回、たまたま手に取った本によって読書を「体験」できた。
本は面白いと改めて思った。
本には、読むにふさわしい理由があるし、読むと実際に面白い。
本はその場だけでなく、その後も噛みしめながら末永く楽しむことができる。
自分の体験として積み上がっていくってことなんだと思う。
ここまで生活を豊かにしてくれる本は偉大。
たった一冊しか読んでないのに、さすがに浸りすぎだろ…と思うかもしれないけど、
自分にとっては、それなりに重要な一冊に巡り合えた気がする。
その本は、本屋に行ったから発見できたんじゃないかと思う。
せっかくなので色んな本屋にいってみようかなと思う。



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